去勢手術・避妊手術の大きな目的は?去勢手術・避妊手術の大きな目的は?

1.発情の度に交配・妊娠・出産するのが自然と考えるならば、これをさせずにいることは不自然です。発情は、それだけでも雄・雌共に精神的、肉体的に大きな負担をかけます。

発情をしつけや我慢で乗り切ることは大きな苦痛をともないます。不妊手術により、この苦痛や肉体的負担を軽減できます。

発情が起こることは生きている動物は当たり前のことです。
特に野生動物は本能的に種族繁栄の為に、性衝動が強く出るように身体の機構ができています。
「動物は自然が一番」「かわいそう」「人間の都合だ」とか揶揄されることあがありますが、それはあくまでも野生動物だけの世界にしかあてはまりません。
なにが自然かを問えば、動物を「人が飼う」こと自体が不自然だと言わなければなりません。
しかし、犬や猫は人と共生することを受け入れた動物です。
犬や猫に人の作った「明らかに不自然な自然」を押しつけるのではなく、人は犬や猫が暮らしやすい環境を整え
人と犬・猫が共生する為には何が必要で重要なのかを考えなければいけません。

2.人と共生する上で、不用意に犬・猫を増やすことは犬・猫にとっても人にとっても望ましい環境とは言えません。不用意に繁殖することで、捨てられたり、劣悪な環境で飼われたりすることを防ぎます。

3.長寿になったことも影響し、生殖系の疾患が増えています。乳腺腫瘍、卵巣・子宮への疾患。腫瘍、子宮蓄膿症、精巣腫瘍、前立腺疾患、会陰ヘルニア等の予防ができます。

★去勢・避妊手術は、人との共存を守る事とともに、犬・猫の身体を守るため、現時点での道徳心や動物愛護の中で最良の方法のひとつとされています。